星空の下
「うわぁ・・・すごーい・・・」
あかねは外に出てきて、こう言った。
「・・・何がすごいのですか?」
いつものように外で見張りをしている頼久は聞いた。いつもと変わらぬ夜。すごいことなど何もないように思えた。
「だって、こんなにいっぱいの星が見えるんですよ!私、こんなにいっぱいの星を見るの初めて!!」
「はあ・・・」
頼久にはやはりよく分からないことだった。こんな夜はいつだって訪れる。冬であればもっと見ることが出来る。風流だと感じることはあるが、特別すごいことだとは理解し難かった。
それをあかねは察したのか、すぐに説明をした。
「私達の世界ではこんなにいっぱいの星は見れないんです。月は見えるけど、他の星は小さすぎて目を凝らさないと見えない・・・でも、ここはいっぱい見えますね。だからすごいと思ったんです」
「そうなのですか」
なるほどと頼久は納得出来た。見えないものが見えるのであれば、確かにすごいことだ。星が見えないということは想像もつかないが、そういうことなら確かに分かる。
「・・・こんなに月明かりが明るいなんて、この世界に来るまで知らなかったな・・・」
あかねはぼんやりと眺めながら言った。
「この世界に来たばかりの頃は、こんな事に気付く余裕さえなかったから・・・不思議です。今はこんなに馴染んでる」
頼久は黙って聞いた。
「私、この世界に来て良かったって、だいぶ思えてくるようになったんです。いっぱい大事なことにも気付けたし、色んな人に会えたし・・・月明かりのことも星空のことも気付けたし・・・それに」
あかねの言った言葉の最後は風に消されて、聞こえなかった。
「今、何とおっしゃいましたか?」
「ん〜、秘密。気にしないで下さい。・・・もう少し空を眺めててもいいですか?一緒に」
「はい・・・」
もう夜も遅いからと言うべきだったはずなのに、頼久が返した返事は是であった。自分でも驚いていたが、多分理由は彼自身気付いている。
言葉を交わすわけでもないが、ただこの空気が心地よかった。
あかねが言った言葉は・・・
―――――――あなたに会えたから・・・・・・――――――――――
あとがき
な、何これ、ちょっと意味分かんない・・・ただほのぼのとしたやつでも書こうかな・・・と久々に朝起きたから。
うぅ・・・自分でも何書きたかったのか分かんなくなってきました。ただなんかほのぼのとしたもの・・・て感じにしか考えてなかったから・・・ちょっと煩悩を解消しようなんて考えるからですね、もっと内容を考えてやらなくてはと改めて思いました。
ここまで読んで下さってありがとうございました。