Happy time!!
僕にとって幸せな時間。
それは読書のとき。
でも最近はそれだけじゃないんだ。
「わあ〜、美味しそう!!」
たまたま立ち寄った店。美味しそうな苺のケーキを頼んだ君。本当に嬉しそうだ。
いただきます、と言って食べる君。幸せそうなその顔につい見とれてしまう。
「美味しい〜!!あ、綾人さんも一口どうですか?」
「そうだね・・・じゃあ一口だけ」
そう言って僕は一口、ケーキを口に運ぶ。甘さが口いっぱいに広がって、まるで今の気分のようだ。
「どうですか?」
「うん、本当に美味しいね」
「そうですよね!!」
嬉しそうに笑う君が本当に可愛くて、キスしたくなるんだけど、恥ずかしがり屋な君は人前でするのを嫌がるから、ここは我慢することにするよ。
「本当に美味しい〜」
幸せそうなその顔。君は食べてるときが本当に幸せそうだね。鷹士さんが甘やかしてしまうのも、無理ないかな。
「でも、あんまり食べるとまたあの体型に・・・うぅ・・・」
今の君ならもう少し食べても全然平気だと思うんだけどっていつも言ってるんだけど、本人曰くそういう問題ではないらしい。いつだって可愛くいたいというのが乙女の願望なんだとか。
今のままでも十分可愛いのに・・・。
「あとで運動すれば、もう少し食べてもいいんじゃないかな?」
「そうですけど・・・出来るだけ長く綾人さんと一緒にいたいし・・・」
「大丈夫。僕も近くで見てるから」
僕が病気でなければ一緒にすることも出来るんだけど、そうじゃないからどうしようもない。
だからせめて近くにいる。これは譲れない願い。
「だったら帰って運動します!だからもう少し食べちゃおう!!」
「うん、そうしたらいいよ」
僕にとって幸せな時間。
それは本を読んでるとき。
でもそれより幸せな時間がある。
それは君の幸せそうな顔が見れたとき。
君の傍にいられるとき。
君と過ごす甘い時間が僕にとって、何よりも幸せな時間・・・。
あとがき
自分で書きながら、恥ずかしくて仕方なかった!!神城先輩だからまだスムーズに出来たけど、他のキャラだったらもう・・・(悶絶)
甘い言葉が自分にしてはいつになく入れられたと思います。
他のキャラでも成立しそうな(特に橘くんとか)ネタですが、神城マジック(?)に頼らなければ、こんな甘いのをスムーズに書くなんて不可能でした。恐るべし、神城マジック・・・。
ここまで読んで下さってありがとうございます。
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