一体何が間違いだったんだろう・・・?
確かに譲くんのメモの通りにしたはずなのに・・・もしかして私って料理の才能ないのかな?いやいや、慣れてないからっていうことにしておこう、うん、そうしよう。
例え将臣くんがこの惨状を見たら「そういう問題じゃないだろ」って言いそうだとしても・・・。
君の為・・・
私はただ、知盛の食生活が心配になって・・・だって譲くんとかが作って、それを将臣くんが持ってこない限り、コンビニの弁当とかインスタントとか、酷い時には何も食べてない時もあるんだよ?
たまには恋人らしく作ってあげようとか思って・・・今この状況なのです・・・。
何、この放送禁止になりそうな物体・・・?
私は何を作ろうと思ってたんだっけ?そうそう、肉じゃが。肉じゃがだよ。和食だし、栄養ありそうだし。
それをどこで間違ったんだろう?
その前に・・・これの処分どうしよう?触るのも恐ろしいけど、ここ知盛の家だし、早く処分しないと帰ってきちゃうよ。しかし・・・知盛の家で処分するのもかなりまずい。知盛はゴミ捨ての日をよく忘れてるし・・・これが悪臭を放つ可能性も・・・。うわぁ、最悪だ。
その最悪の状態を脱するには、ゴミ捨ての日に知盛の家に侵入して(合鍵は貰ってるし)捨てるか、今から持って帰って処分するか・・・どちらも嫌だよ。侵入するとなると朝一で家を出て、恐らく知盛に捕まり学校を遅刻するか、今から持って帰るとなると知り合いに見つかるか・・・自業自得なんだけどさ。
でももうすぐ知盛が帰ってくるかも・・・どうしよう、どうしよう。
もういい!遅刻は覚悟だ!ここで捨ててしまえ!これを見られるよりマシ!!
「何をしている・・・?」
きゃあー!!み、見られた?!こ、このモザイクかけたくなるようなものを?!
「お、おかえり、知盛・・・早かったね・・・」
「・・・何だ、その物体は・・・?」
や、やっぱりこれ目に付くよね・・・。言い訳なんて思いつかないし・・・素直に言うしか選択肢が思い浮かばない・・・弁慶さんならきっと上手く誤魔化せただろうけど。(弁慶さんが慌てるところなんて見たことがない)
「え、えっと・・・肉じゃが作ろうと思ったら・・・こんなになっちゃって・・・」
あぁ、情けない・・・女の子のくせに、こんなこともまともに出来ないなんて・・・こんなことなら、向こうの世界にいるうちに譲くんに教えてもらえば良かった・・・。朔もすごく上手だったし・・・情けなさ過ぎる。
「・・・貸せ」
え・・・それをどうするの、知盛?ま、まさか・・・。
「・・・食べ物なのだろう?」
「そのはずだけど・・・」
ち、ちょっと・・・食べちゃったよ・・・?!大丈夫なの?!
「不味いな・・・」
「ご、ごめん・・・」
「食べられれば・・・いいさ」
知盛は顔色変えずに食べてる・・・あんなモザイクかけられそうな物体を・・・。
あ、なんか嬉しさと情けなさで泣きそう・・・。
ちゃんと完食してくれるし・・・。
「・・・どうした?」
「だ、だって・・・こんな危険そうなもの・・・ごめんね・・・今度はもっと上手く・・・」
「期待はしてないが・・・覚えてはいてやるさ・・・」
「ひ、ひっどい!ぜ、絶対上手くなってみせるんだから!!」
「クッ・・・泣いたり、怒ったり・・・忙しい女だ・・・」
誰のせいで怒ってると思ってるのよ!まったく・・・!さっきまでは感動してたのに・・・!知盛の馬鹿!
「今度はちゃんと譲くんに教えてもらうからいいもんっ!」
「・・・それはいいが・・・」
と、知盛・・・!必要以上に近くに寄りすぎ!この声に私は弱いんだよぅ!
「・・・俺以外の者に食わせるなよ・・・?」
もぅ・・・嫌なんて言えないじゃない・・・始めから知盛にしか食べさせる気がないからいいけどね・・・。
あとがき
すごく中途半端な終わり方ですね・・・ごめんなさい。
しかも2人とも偽者な気が・・・。
知盛って何でも食べそうですよね。私の勝手なイメージですが・・・。
ついでに望美ちゃんはアビスのナタリアぐらい料理が下手なイメージがあります。
で、でもちゃんと上達はすると思ってますよ?
そしてタイトルにセンスがない・・・タイトルつけるの苦手です。
それにしても文章の脈絡の無さには本当に泣きたくなります・・・。
ここまでお付き合い下さってありがとうございます!
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