Love Letter
ローランからの手紙を受け取るまで、僕は自分の誕生日を忘れていた。
それは彼女からの手紙だった。
楓君へ
お元気ですか?お仕事は順調ですか?私はいつも通り元気にやっています。
本当はこんなお手紙書いたら楓君の迷惑になるかもしれないことは分かってるけど、それでも楓君に伝えたいことがあったから、ローランさんにお願いしました。わがままなことしてごめんなさい。
楓君、誕生日おめでとう!
6月13日は楓君の誕生日でしょう?どうしてもおめでとうって言いたかったんだ。
楓君が生まれた、この特別な日にどうしても言いたかったの。
楓君に出会えてうれしいっていう気持ちが少しでも伝わってたらいいな。
プレゼントも用意してあるけど、それは楓君に直接渡すね。帰ってきたら、一緒にパーティーして、ケーキも食べようね。
次に会える日を楽しみに待ってます。
生まれてきてくれて、ありがとう。
大好きだよ。
名前は書かれていなかったけれど、それでも彼女の手紙だと分かる。この文字を忘れるわけがない。
本来ならばこんな手紙のやり取りさえ許されないことだけれど、きっとローランが気をきかせてくれたのだろう。
彼女の手紙はあたたかくて・・・少しだけ寂しかった。
会いたい。
会いたいと思っていることを伝えたい。
僕も大好きだと言いたい。
彼女も同じ気持ちでいるかもしれないと思うと、さらに胸が苦しくなった。
本来ならば、こんな恋人は捨てられて当然なのかもしれない。彼女に寂しい想いをさせているのだから。
それでも彼女の気持ちは変わらないものだと信じているから、この仕事に集中できる。
僕が自分で決めたことを彼女は受け入れて、待っていてくれる。許していてくれる。
僕はそれに甘えているだけで、僕がそれだけのものを彼女に返せている自信はないけれど。
そんな彼女に今、一番伝えたい言葉は・・・。
「ありがとうございます・・・ヒトミさん・・・」
きっと伝えよう。次に会う時は必ず伝えよう。
たくさんのあたたかな気持ちをこめて・・・。
〜おまけ〜
「随分と大きなケーキを作りましたね・・・」
「あはは・・・気合入れすぎちゃった・・・」
「どこから食べていきましょうか・・・やはり頂上の苺から・・・?」
「ぜ、全部食べなくてもいいからね!流石にこの量はうんざりすると思うし!」
「いいえ、全部食べます。何日かかっても・・・貴女の気持ちがつまっているんですから」
「楓君・・・」
「ヒトミさん、ありがとうございます」
「へ?」
「誕生日を祝って下さって」
それ以外の意味も、たくさん含まれているんですけどね。
あとがき
時田君BDをしたかったので・・・この日にちであってますよね? 一応公式で確認してきたつもりなんですけど、自信ないです(←ぉぃ)
折角同盟に参加したわけですし、好きキャラではあるのでね・・・私、時田君、すごい好きですよ!
しかし・・・この時田君は偽者万歳って感じですね・・・何か違う気が・・・(汗)
しかもローランってそんないいキャラじゃないと思いますし←
単純に甘いの書いとけよって感じですけど・・・時田君の仕事の関係上、絶対誕生日祝うの難しいと思うので・・・ヒトミちゃんの誕生日は仕事入れないようにしてると思うんですけどね。
ついでにおまけで書いたケーキは二段ケーキぐらいと予想。そして時田君なら完食してくれると信じてます。彼ならいけると思う。
ここまで読んで下さってありがとうございます。
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